2015/08/24

キャメル掛けカバー製造チャレンジ!その1


キャメルと綿の混紡糸を使って掛カバーを試作し始めたのが3年前でした。紡績会社にキャメル20%綿80%の糸を作ってもらい、下着や靴下の製品化は成功し、毛布も問題はなかったのですが、掛けカバーはうまくいきませんでした。

最初のサンプルは偶然にもうまくできました。ただ、偶然だったのです。
本番のロット生産に入ると、いきなり糸切れが何回も発生してしまい、製造メーカーに何回も行き、紡績メーカーにも現場に来るようお願いをしました。

何故糸が切れてしまうのか。違う性質の糸を混紡するとやはり糸の強度が弱くなってしまいます。 綿花は安定しているのですが、キャメルは取れたロットや地域など、様々な要因で安定的ではありません。初回のサンプルで使った糸はたまたま、強度が安定していただけでした。

サンプルは素晴らしい出来で、メーカーのF社長も「けっこう良くできた。」と喜んでくれていました。

糸切れが発生したのは、本番ロットの糸量を投入した後でした。
F社長「糸の巻き直しが全然できない!」
(工場の編機にかける為に、紡績メーカーから買った糸を巻き直してセットするのですが・・・、その巻き直し工程で糸がブチブチ切れてしまいます。)
この巻き直し工程は綿糸であれば、一人が観察して、1日か2日ぐらいで簡単に終わる工程ですが、糸が2時間のうちに何回も切れてしまうため、その度に機械を止めて切れた糸の部分を結ぶ必要があります。何十本を同時に巻き直しているので、あちこちで糸切れが発生し、その度に機械を止めているので、全然工程が進まない事態でした。
F社長「この糸ロットは全部使い物にならないよ!!」
私「ええ!このロットの糸全てを無駄金で・・・捨てろということか・・・」
150万円から200万円捨てるということです。
新しい商品を作る場合はリスクはつきものですが、あまりに額が大きすぎる・・・。

それにF社長と取り組んだ最初の商品なので、今後の取組みにも響いてきます。
何か方法はないのだろうか。
私「捨てずに済む方法は何かありませんか?」
F社長「単糸だと切れてしまうから、・・・双糸にするしかないけど・・・」
私「けど?なんですか?」
F社長「掛カバーだよね?うちのカバーは軽くて、柔らかいのが売りなんだよなあ」
(確かに、このメーカーさんの掛カバーは軽くて、柔らかい、スーピマ綿という超長綿の掛カバーをうまく起毛している掛カバーに感動した。)
私「・・・・糸捨てるくらいなら、双糸でお願いします。」
こうして・・・双糸での巻き直しに変更することになりました。
F社長の機転により、糸を捨てることはなんとか免れたのですが・・・・つづく