2015/11/28

キャメルはなぜあたたかい?〜公定水分率との関連性〜


なぜキャメル原料はあたたかく感じるのでしょうか?
繊維原料を表す指標のひとつとして、公定水分率というものがあります。
公定水分率というのは、繊維中に含むことのできる水分量のことをいいます。
●キャメル 15.0%
●ポリエステル 0.4%
●アクリル 1.3%
●綿 8.0%
キャメルの公定水分率は、他の原料に比べても高いことがわかります。
これは、何を意味するのかを少しご説明していきます。

ヒートテックなどの発熱アンダーウェアについて考えてみます。
これらの商品には「吸湿発熱」とよばれる機能が付加されています。
「吸湿発熱」とは、体から出る湿気を生地が吸って発熱する仕組みです。
人は、汗をかく・かかないにかかわらず、生理現象で常に肌から水蒸気を発しています。
この「不感蒸泄(ふかんじゅせつ)」で発する水蒸気が発熱のもとになる湿気です。

この吸湿発熱の熱は「凝縮熱」と呼ばれ、簡単に言うと「気化熱」の逆バージョンです。
水が水蒸気になるときに体から奪われる熱が「気化熱」。それに対して「凝縮熱」は水蒸気が水に変化する時に起こる熱エネルギーです。

体から自然に放出される水蒸気を水に変化させ、その水分を衣服や寝具が吸収することで発熱させます。
キャメルは公定水分率が非常に高いので、たくさんの水分を吸収することが可能です。

それはつまり、凝縮熱(水蒸気が液体に変化することで生み出される熱)の発生量が多いということであり、公定水分率の高いキャメルは発熱性が高いということです。

しかし、公定水分率が高く、発熱量が多いだけでは、あたたかさをキープすることはできません。
繊維が湿ることで発熱が止まり、逆に冷えの原因になりかねないからです。

靴下が蒸れた時に足元が冷えてしまうのと同じ現象です。
つまり、吸湿性と発散性(繊維中の水分を空気中に放出する働き)、両方が備わっていることが大切なのです。

キャメルは、発散性も非常に優れ、蒸れてひんやりすることもなく、常に温かさをキープしてくれます。
キャメル製品をお使い頂いているお客様から、自分の体温のような自然なあたたたかさが心地よいというお声が多数あるのも、そのためです。

らくだが生息するモンゴルや中国では、こうした科学的データが存在いない昔から、生活の中でキャメル素材が活かされてきました。

これは、人々が経験を通して、キャメルの優しい温かさを知っていたからに他なりません。