2015/03/23

やまちゃんの師匠との出会い


そんな中、私の人生を変える人との出会いがありました。
無印良品を立ち上げた時の、バイヤ―Iさんです。

当時Iさんは千葉の問屋の企画開発部長の立場にあり、
その問屋の企画開発の建て直しの立場にありました。

今思うと不思議です。初めて会った人なのに・・・商談2時間半でした。
いや、商談といゆうより、悩み相談でした。

中国でのものづくりの問題点、産地が崩壊してく問題点、商品を売るやり方の問題点、
世の中の問題点、政治の愚痴、環境問題と今後の地球環境などなど・・・

今考えると、よく飛び込みの営業マンの話をここまでIさんは聞いてくれたものです・・
それからは、商売に行くとゆうよりは、悩みがあるとIさんに会いに行くかんじでした。

そして、だんだんと彼の根底にある、ものづくりの考え方や理念を学んでいったのでした。

実は・・・彼は一度死んでいる。
脳梗塞で倒れて心臓停止して・・・生還したそう。
無印時代の激務で倒れてしまったのでした。
そのため、体の半分は痺れていて、なかなか動かない。

生き返ってから一番悩んだことは??と聞くと、
“眠れない”事。と返答がありました。
どんな布団で寝ても、体が痛くて、痛くて眠れない、と。

変な話ですが、生き返っても、こんなに体が痛いなら、“死んだほうがまし”と笑いながら、私に語ってくれました。

そんな中、無印時代に世界中を回った経験で、モンゴルの遊牧民とのやりとりを思い出したそうです。
おそらく1970年代後半ぐらい、当時は飛行機では限られて地域までしか行けず、ジープで2週間から3週間、大草原を回ったそう。

遊牧民は、寒い季節は膝や関節に包帯や布を巻き、そのことについてIさんは尋ねました。
Iさん:「何で膝とかに布を巻いてるの?中に何か入れてるの?」

遊牧民:「らくだの毛を入れているんだよ。寒いときに間接が痛むけど、らくだの毛を入れていると痛みが和らぐんだ。」
・・治りはしないが、痛みが和らぐ。これは遊牧民の経験上の知恵だったのです。

彼はキャメルの毛を使って布団を作ったのでした。
そして・・今まで全然眠れなかったのに“3時間も”寝れたのです・・・彼はらくだに感謝しました。
そして“らくだの優しい眼”を思い出した。

・・・一つの布団にこんな背景があるのかと、私も感動しました。

やまちゃん師匠の回想へ続きます・・・