2015/04/21

やまちゃんと砂漠


キャメル屋がもうひとつらくだにこだわっている理由があります。

我が社は“NPO法人世界の砂漠を緑で包む会”の法人会員になっています。
“NPO法人世界の砂漠を緑で包む会”は、「自力再生」という考えに基づいて、
ゴビ砂漠の中国・内モンゴル自治区アラシャン地域において、砂漠緑化、環境教育と国際交流をテーマとする砂漠化防止事業を行い、
砂漠化した草原の自然回復と貧困遊牧民の生活向上、つまり「持続可能な地域社会の発展」を実践し、
砂漠化防止のモデル事業の確立を目的としています。

この会の理事であるOさんは中小企業家同友会の富山県会員、
私は愛知県会員なのですが、環境問題研究集会という全国から集まる勉強会の同じ分科会で偶然出会いました。

Oさんは、ホームスティで内モンゴル共和国からきたUくんを迎え入れ世話をしていました。
Uくんが、故郷の内モンゴルのゴビ砂漠の砂漠化をなんとかしたい思いからこのNPOが発足したそうです。
(ちなみに現在Uくんは内モンゴル共和国に戻り、代表として活躍中)

この時Uくんの話の内容には衝撃を受けました・・・

中国の砂漠化の原因のひとつに、カシミヤ山羊があると言われています。
1980年代のカシミヤブームの際、カシミヤ山羊が増え、
草原だった土地がカシミヤ山羊によって、根こそぎ食い尽くされ、砂漠化がすすんでしまったのです。
カシミヤ山羊が増えれば増えるほど、砂漠化が進んでいきます。

またカシミヤ山羊は非常に弱い動物でもあるため、1回の黄砂でバタバタ死にます。
でもカシミヤ山羊の毛は高く売れるため「大量にカシミヤ山羊を買う→しかし黄砂でまたバタバタ死ぬ」というのを繰り返しています。

こうして遊牧民は貧困のスパイラルにどんどん入っていってしまい、
(現在カシミヤ山羊の毛を目的に、放牧頭数は20倍に増加している)
でも昔はらくだの方が圧倒的に多かったのです。

内モンゴルのアラシャン地域のシンボルは、ホワイトキャメルですから・・・

らくだの寿命は長く、
40年ぐらいは生きてくれる強い動物です。砂漠の中の湖は塩の湖だが、らくだは平気で飲みます。
硬い棘のある植物でもバリバリ食べますし、
草が生えるのが少ない年でも強く耐え忍んで生きていけます。

らくだの毛、乳、肉、糞、全てが人間の生活とともにあり、
植物を根こそぎ食べて絶やしてしまうこともないので、環境に優しい動物なのです。
Uくんはらくだの頭数がもっと増えれば、遊牧民の生活ももっと安定するだろう、と言っていました。

改めて、キャメルと人間の相性はとてもいいと感じました。