2015/04/23

キャメル肌掛布団開発のいきさつ


キャメル肌掛け布団は、私の師であるI氏による開発商品です。

肌掛布団といえば、
今では1,980円ぐらいでホームセンターにはいくらでも売っている商品です。

そして、中国という世界の工場ができるまでは、
なんと・・・わが社に地元である、愛知県蒲郡が主力産地でした。

蒲郡産地はどちらかというと。。。昔の中国的なニュアンスのある産地でした。
他の産地が開発した商品を、少し商品を悪くして安く、大量につくる産地という位置づけだったのです。

蒲郡産地は縫製工場が多かったため、キルト商品はお手の物でした。

中綿はもちろんポリエステル100%で、
側生地は綿ブロードかT/C(綿とポリエステルの混合した生地)
機械は、とにかく安く大量に作る為の設備、縫製工場のキャパシティをどうとるかが勝負でした。

ただひたすら安く作って大量に売る!
私の肌掛布団のイメージはそんな感じだったのです。

わが社も会長が側生地(布団の外側の生地だけを綿を入れをする直前の状態にした生地)をコンテナ売りでお客さんや布団メーカーに売っていました。

それも大量に。。。
最低ロット5000枚とか10000枚の世界です。

そんな肌掛布団がらくだの毛の中綿100%だと30000円になっているのです・・・・
私はカルチャーショックを受けました。30000円もする肌掛布団誰が買うのでしょうか。。。
そんな高価な肌掛布団を仕入れて売ろうとも思わなかったので。。。

当時は羽毛布団が30万円で訪問販売で売れていたことに対して、
催眠療法販売でもしているのか?と正直思ってしまっていました。

しかし、Iさんは堂々と言い放ちました。
「僕のように体が思うように動かせない人、
腰痛や関節痛持ちの人、そんな人に適正な価格で商品を提供したい。」

「適正な価格の定義は、消費者も喜んで、メーカーも次の開発ができる利益を少し儲けて、僕も生活がなんとかなる・・・そんな価格のことなんだけど・・」

「僕は体が痺れていて、普通の布団だと眠れないんだわ。
痛くて、痛くて、いつもウトウトしては半分まどろんでは、眠れない。
そんな悩みを抱えて、疲れが全然取れない人も世の中にはいると思うんだよね。
こんな体の僕でも3時間熟睡できるんだよ。このキャメルの布団は・・・」

「だから、一度寝てみてほしいんだよね。
・・・できれば布団売り場には置きたくないな。
使ってみて、本当によかったと思う人が口コミで少しづつ広げてくれれば。。。うれしいなあ。」

「それに、急に売れても困るし・・・1日10枚しかできないんだよね・・」

なっ。。。なんですと!!1日10枚しかできないの???
私はただただ驚くだけでした・・・・・・
Iさんは、まじめな顔をして理想論を堂々とおっしゃる。

いやいや適正価格、私もそんな価格で設定したいよ。。。
こんな激安競争サバイバル市場環境において。。。そのような。。。

僕はI師匠が大好きでした。
堂々と澄んだ目で理想論について語ってくれます。
まるで、絵本を読み聞かせるように・・・
50代のおじさんが夢を語り・・・
30代の企業戦士がそうなりたいけど。。。と自分に言い訳をしている。

そんな10年前でした。

I師匠は疲れ切った私の様子を汲んだら・・・
おいしい料理を一緒に食べ、カラオケで熱唱し(浜田省吾が好きやった)
時には事務所の地べたにキャメルの布団を敷いて・・・・私を励ましてくれたこともありました。

。。。。あれから10年。。。本気で突き進んでる自分がいます。
理想論と思っていた事に、自分と葛藤しながら。。。

キャメル綿をほぐすへつづく・・・・・・