2015/05/10

キャメル6重ガーゼ糸について


キャメル6重ガーゼケットと一宮産地の続きのお話しです。

ウールの綿を入れ込むのは失敗に終わりました。
やはり産地を越えて、生地をやりとりするのは非常にコストがっかってしまいます。
三河産地の中でなるべく完成品にしなければいけません。

私とSくんで、三河木綿6重ガーゼケットの開発した時のことをよく思い出してみる。
今まで30双糸か40双糸で6重ガーゼを同時に織っていたが、肌触りをもっと良くする為に、肌にあたる1重目と6重目の糸番手を60双糸にすることにした。
(業界では糸番手が大きくなると糸がより細く質の良い糸であることを示す)
全てを60双糸にするといくら6重織りでもぺっちゃんこになってしまいます。

ボリュームは残しておきたいので、一番外側だけは60双糸にして、2重目、3重目、4重目、5重目は40双糸のままにすることにしました。
違う太さの糸を使ったガーゼ生地を同時に織るのは大変難しい…。

しかし、Sくんはそれをやってのけてくれました。
この6重ガーゼケットは会員制通販の夏号の表紙を飾り、2ヶ月で1500枚売れる大成功を収めるとに。

決して安いタオルケットではない。
この手法を生かしてなんとか冬物の同時ガーゼの織物ができないかだろうか?と考えました。

1重目と6重目のガーゼは肌に優しい生地でないといけません。
でも暖かさも表現したい。

そこで、紡績会社に頼んで当時一番細いキャメルの混紡糸をお願いしすることにしました。
トルファン綿80%キャメル20%の混紡糸というものです。
外側にキャメル100%の糸を持っていくのも考えたのですが、アパレルで使用している糸はとてつもなく高い。

岸和田のMちゃんの糸では、毛布では一番細いが同じような感触にしてしまうと、同時織りの味を出すことは難しくなります。
だから1重目と6重目はトルファン綿80%キャメル20%の30双糸で織り上げます。
2重目と5重目は保温性をあげるために、キャメル100%の糸でガーゼに織り上げます。
3重目と4重目は従来通り綿100%で織り上げます。

これだけの違うガーゼを同時に織り上げることは可能なのか?
Sくんは見事この同時織りをやってのけてくれました。

私は三河産地の若手の中では、彼がNo1の織り技術をもっていると思っています。

キャメルの6重織り同時ガーゼの生地が、ついにできたのでした。・・・つづく