2015/06/02

キャメルあったか下着の縫製について


キャメルあったか下着への道の続きです。
大阪の下町に、奈良県のF社長が同行して連れて行ってくれた縫製メーカーさんはありました。

こんな下町のそれも住宅街の真ん中に縫製メーカーがあるなんて、少し驚きましたがF社長の車を降りて伺いました。
(ちなみにF社長の車は真っ赤なスポーツカータイプでした。若い・・・)

最初は業界の情報交換、原料相場の動向や紡績メーカーの状況、晒メーカーの状況など、
メーカーさんならではの情報交換からはじまりました。
(我が社のような販売会社形態の場合は、同業者とは売り先の情報交換をするので、ポジションの違いだと思う) F社長「実はこの社長、キャメル製品をこだわってつくっていて、今度下着を作りたいらしいんだけど、下着のことまったく知らへんのよ。なんとかしてやってくれんかいな?」

縫製メーカーT社長(以下T社長と略します)

T社長「いやいや、うちも3月11日の原発事故があってから中国の縫い子さんがみんな中国に帰ってしまって、全然人手が足らんのよ。」

F社長「そうなんですか。でも、この社長一生懸命何回も来よるから、なんとかしてあげたいねん」

T社長「う〜ん。期待に添えるかどうかわからんで。」
とF社長はT社長にお願いしてくれて、奈良県へと帰っていかれました。
私は心の中で”T社長ありがとう。”と何回もお礼を言いました。 T社長「まったく下着のことは知らへんの?」

私「すいません。まったく知りません。」

T社長「具体的に縫製パターンは出せる?」

私「すいません。パターンて、何でしょうか?」

T社長「・・・まったく、わからんのやね。(半分あきらめ顔で・・・)」

私「すいません」

T社長「どんな下着を想像しとる?」

私「あったかい下着です。」

T社長「・・・・安くなくてええの?」

私「安くなくていいです。そして、大量に売る力はまだありません。」

T社長「いやいや、そんなん期待してないから・・・」

私「でも、キャメルの糸を使った下着はきっと今までになく、あったかくて、体に優しい下着になると思います。」

このあと私は1時間にわたってキャメルへの想いをプレゼンしました。

T社長「今どき、おもろい考えで製品作ってるんやな。パターンや縫製はまかしてもらうで」

私「わかりました。よろしくお願いします。」

T社長「生地はあんねんね?」

私「はい。端切れですが、持ってきました。」

T社長「3層の袋織りの生地やん。高い下着になるよ。きっと」

私「はい。覚悟はしております。」

T社長「あとうちはレディースの下着しかやってなからね」

私「えっ・・・ももひきとかはできないですか?」

T社長「らくだのももひき?」

私「はい」

T社長「ごめんな。とにかく下着作ってみるわ。でも納期がいつになるかわからんよ。」

私「わかりました・・よろしくお願いします。」
なんとか、私の無謀な願望に二人の社長を振り回して・・・実現の方向に進んだのでした。

・・・・つづく。